前週の一面で、下川町に計画されている多目的ダム、サンルダムに関して、事業主体の北海道開発局が実施した意見募集(パブリックコメント)で、いわゆる「やらせ」「さくら」が発覚したと報じた。

 詳細は省くが、句読点まで全く同じか、語尾や単語の一部を変えただけの酷似の文章が、多いもので十二件。他にも同文や酷似文が多数あり、意見を寄 せた百十二人のうち、少なくても六十五人が何らかの「例文」「模範文」を真似たとみられる文章を書いていた。また、書き写し間違ったために「意味不明」に なってしまった意見もあり、何らかの例文があったことを示している。佐賀県の玄海原発や我が北海道・泊原発のプルサーマル計画で問題になった「やらせ」 「さくら」と同じ構図である。開発局が関わったかどうかは不明だが。

 パブリックコメントを実施した国土交通省北海道開発局旭川開発建設部の大束淳一治水課長に見解を聞いた。

 ――検討の場に提出した「意見」を整理する段階で、同じ文章が多数あるという認識はなかったんですか。

(工藤 稔)

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