市議会の議長選挙の動向が月刊誌や新聞の記事に取り上げられている。小紙にも読者から電話がかかって来たり、手紙やメールが届いたりする。四月九日号のこの欄に書いた「『居眠り議員は辞めさせて』の陳情について」を読んだという男性からの電話――

 「議長の候補に名前が挙がっているのは、議会中に寝ている人ばかりじゃないですか。私は年に二、三回議会に傍聴にいくんだけど、あなたが書いていた通りだ。たまたま、その日、何かの事情があって居眠りするんじゃなくて、いつも寝てる。それに議場に入って来て、名札を立てて出て行ったきり帰って来ない。こんな人が議長の候補に名前が挙がること自体、いかがなものかと思いますよ。市議を七期だか、八期だかやっていようが、旭川市議会として、こういう人を議長にしては恥ずかしい。どうして、こういう人が候補として名前が取り沙汰されるか、私には理解できない。旭川市議会そのものの見識を疑われると思う。もちろん、この人に投票して議会に送り出す市民も悪いんだけどさ」

 もう一人、こちらはメールをいただいた。そのさわり――

 七月十日、十一日に、旭川で全国市議会議長会の研究フォーラムが開かれるそうですね。聞くところによると、全国から三千人規模の市議会議員が集まるとのことです。その大イベントで、旭川市議会議長はホスト役を務めることになります。全国の市議会関係者にとって、旭山動物園を売り出した旭川という都市の市議会議長は、注目の的でしょう。どんな議長が迎えてくれるか、楽しみにして来られると思います。

 ところが、五月十一日付の北海道新聞に載った議長選についての記事を読んで仰天してしまいました。もう十年になりますか、市議会を欠席して、沖縄(だったと思う)にゴルフに行っていた○○議員が、議長候補に名前が挙がっているというではありませんか。あの議会をすっぽかしてゴルフに行っていた事件は、全道版の記事になったと記憶しています。ご本人は昔の話として片付けるかも知れませんが、旭川の有権者も、そして全道の市議会関係者も忘れていないと思います。

(工藤 稔)

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