読売新聞の元記者が言う。「読売が社説で反論しなければならないほど、小泉純一郎は引退した今でも、まだまだ大きな影響力を持っているということだよなぁ。いろんな意味で驚いたよ」。

 今月八日付の読売新聞の社説は、「小泉元首相発言 『原発ゼロ』掲げる見識を疑う」の見出しで、次のように書く。

 ――首相経験者として、見識を欠く発言である。原子力政策をこれ以上混乱させてはならない。

 小泉首相が講演で、「原子力に依存しない、自然を資源にした循環型社会」の実現を唱え、政府に対し、「原発ゼロ」の方針を掲げるよう求めた。東日本大震災を機に自らの考えを変えたという。

(工藤 稔)

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