十二日、ニュース専門チャンネル「TBSニュースバード」は次のように報じた。

 安倍内閣の支持率は前の月より三・二ポイント増え六二・五%と、二カ月ぶりに六割台に回復したことがJNNの世論調査で明らかになりました。

 調査は今月十日・十一日に行いました。(中略)不支持は二・七ポイント減り三六・五%でした。

 (中略)安倍総理が強い意欲を示している集団的自衛権の行使を憲法解釈の変更で認めることについては、「解釈変更だけでなく憲法改正が必要」と答えた人が前の月よりも六ポイント増え五五%と半数を超えました。

 憲法解釈の変更による行使容認については、自民党と連立を組む公明党が慎重ですが、与党協議が不調な場合、連立を解消すべきかどうかを尋ねたところ、「連立を解消すべき」が四六%で、「解消すべきでない」を上回りました。

 (中略)政党支持率は、公明党が大幅に増えたほかは前の月とほぼ同じ水準でした。(引用終わり)

 実際のニュース原稿は、私が引用した三倍ほどのボリュームがあり、日米首脳会談について「尖閣諸島の安保適用明記を評価する?」や「TPP参加の是非について」の支持・不支持の数字を伝えている。このニュースを聞いて、私は極度の欲求不満を感じた。思わず、「ふざけるな」と口走ったようだ。テーブルで一緒に飯を食べていた家人が、驚いて箸を落としそうになった。

(工藤 稔)

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