数少ない中学校の同級生の友人から、選挙の前でもないのに電話があった。「あさひかわ新聞、ずいぶんまともなことを書いていたじゃない。見直したよ。公明党の支持率が上がっている理由をちゃんと分かって書いていた。テレビなんかじゃほとんど言ってくれないもの」。お察しの通り、彼は創価学会の信者だ。各種選挙の前になると、律儀に「公明党の××をよろしくね」と電話がかかってくる。五月二十日号の小欄、「公明党の支持率急伸の理由と、私たちは首相になめられている」を読んでくれたらしい。

 その集団的自衛権の行使について世の注目を集める公明党の衆院議員が、容認を認めるような発言をしたと報じられた。六月三日付の朝日新聞の記事によると――

 公明党の伊佐進一衆院議員(大阪6区、当選1回)が2日の衆院安全保障、外務両委員会の連合審査会で、集団的自衛権の行使について「認めてもいいのではないか」と述べた。公明は憲法解釈を変えて集団的自衛権を使えるようにすることに反対の立場で、審査会後、伊佐氏は「言葉が足りなかった」と釈明した。

 伊佐氏は質問で「具体的に『確かにこういう場合は集団的自衛権がないとだめだ』となり、国民も理解していただけるのであれば、きちんとした手続きをとって認めてもいいのではないか」と発言した。

 審査会後、伊佐氏は朝日新聞の取材に「『きちんとした手続き』は、憲法改正による手続きをとるべきだと言いたかった」と説明。さらに、行使容認には(1)集団的自衛権でなければ対応できない具体事例(2)国民の理解(3)憲法改正による手続きという「三つのハードルをあげたつもりだった」と語った。また、「(集団的自衛権の)限定容認論といえど、憲法9条との整合性が取れない」とも述べ、従来の党の考え方と違いはないことを強調した。(引用終わり)

 同じニュースを同日付の読売新聞は――

(工藤 稔)

(全文は本紙または電子版でご覧ください。)

●お申込みはこちらから購読お申込み

●電子版の購読は新聞オンライン.COM

ご意見・ご感想お待ちしております。