インターネットでモノを買うこと、特に口に入るモノについては、極力避けている。地元の土と水で産されるモノは身体にも合うだろうし、流通に要する経費を考慮しても、何より読者の多くはこの土地の方々なのだから、小さな地元新聞社の禄を食む者として、他の産地から取り寄せるなど天に唾吐く行為であると。
唯一と言っていいだろう、しょう油だけは二十年も前から、青森県産を使っていて、今は家人がネットで注文して送っていただいている。いえいえ、もちろん「スードレ」などのドレッシングや、ポン酢に使う「白しょう油」などは、地元のキッコーニホンさんの製品を愛用していますよ、ハイ。
つい先日、青森から届いたしょう油の荷に、社長名の手紙が入っていた。「疲弊する地方経済」というタイトルがある。我が旭川以上に衰退の度が著しい地域があるんだと、ため息が出てしまった。以下、そのサワリを。
――ここ青森県の西部(津軽と呼ばれております)は、深刻な人口減少と共に残された人の高齢化という現実の前には現在の我々にはなす術がありません。かつてはこの地方も企業誘致ということで大企業の子・孫会社が進出して雇用の拡大に寄与したのですが、ここ十年程前からそれらの企業が親会社の都合でどんどん規模縮小が止まらず撤退が進み、もはや空き工場が目立つようになりました。
アベノミクスとはどこの話でしょうか? 先の内閣改造で石破氏が地方創成相に任命され、鳴り物入りで地方創成が叫ばれております。政治には素人の私ですが、果たして地方創成が簡単にできるのでしょうか?(引用終わり)

(工藤 稔)

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