あけましておめでとうございます。今年も、ご不満や意見の相違は多々あることでしょうが、どうかお見限りなきよう読み続けていただければと思います。
 年末、バタバタしているところに友人が駆け込んで来て、まくし立てる。最初は何のことなのか分からなかったのだが、どうも二月で旭川便を運休すると発表した台湾のエバー航空の話のようだ。以下、昨年、この航路を使って台湾を訪れている彼の主張――
 あのねえ、西川さん(市長)が、あわてて手ぶらで台湾に飛んだって、何にもならないよ。少なくても「早急に待合室を二倍に拡張し、そこには免税店も開設して、ビールが飲める店もつくります」くらいのお土産を持って行かないと、エバーが納得するわけないべ。オレたちだって外国に行ったら、帰りの空港で、余ったお金、小銭でも何でも、どうにかして使い切ろうとするじゃない。お土産を買い足したり、ビール飲んだり、何か食べたりするよ。旭川空港の国際線の待合室で、それが出来るか?
 台湾の旅行エージェントが、北海道観光から帰って来た台湾人にアンケートする。旭川空港を利用した観光客が、何て答えるか。「旭川だめね。狭い。座れない。買物できない。ビール飲めない。赤ちゃんのオムツを換える場所もない。新千歳が全然いいし、函館の方がましね」。恐らく十人中八、九人が、そう答えるよ。旭川は新千歳からたった二時間だ。搭乗客に圧倒的に評判が悪い空港を使う意味がないと考えるエバー航空は、客観的に正しいとオレは思うよ。
 十二月二十三日号の本紙の記事によると、エバー空港の旭川―台北便は昨年五月に就航し、週三便を運航している。搭乗率は二〇一三年度が八二・六%、今年度は十一月末現在で七六・四%。地方空港の海外路線としては、かなり高い数字である。

(工藤 稔)

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