読者からハガキが届いた。残念ながら匿名。名前を書いてくれた方がいいのにと思いつつ、紹介する。
――5/5 編集長の「直言」の中で、「いわゆる」という言葉を取り上げておられましたね。NHKニュースで「初めて聞いた」と…。NHKがいわゆるを使ったのは、元朝日新聞記者が取材した人の証言がウソだったということが明るみに出た、その頃です。急にNHKは使い始めました、いわゆるを。なんで「従軍慰安婦」に「いわゆる」を付けるのだ、と強く怒りを感じたことをおぼえています。編集長さん、しっかりしてください! 今後も、安倍をもっともっと厳しく追及してください。
私が「初めて聞いた」と思ったニュースの以前から、NHKが「いわゆる従軍慰安婦」というおかしな言葉を使っていたという話は、原稿を書き上げた段階で、うちの記者から聞いた。彼は、ラジオをよく聞く人で、この匿名の読者が指摘するように、朝日の従軍慰安婦に関する誤報がマスコミで大きく取り上げられるのと前後して、NHKラジオは「いわゆる」を使い始めたと思う、と教えてくれたのだ。「だけど、編集長が初めて聞いたんだから、そのままでいいんじゃないか」という話になった。
いずれにしろ、NHKはもっと前から従軍慰安婦に「いわゆる」という枕詞(まくらことば)を使っていたのですね。不明をお詫びします。すみません。
五月五日号の小欄の末尾に、私は次のように書いた。

(工藤 稔)

(全文は本紙または電子版でご覧ください。)

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