笑い事ではないのだけれど、思わず笑ってしまった。十九日付朝日新聞の「かたえくぼ」に、〈『モリとカケ』 メニューから外しました――そば屋(山口・夕日のガンマン)〉とあった。安倍総理の地元・山口県では、「モリ(森友)」と「カケ(加計)」は禁句になっている、そば屋も忖度している、ということか。

 もう一つ笑い事ではないが、大笑いしてしまった話を。十八日午後、衆院本会議で民進党など四党が提出した金田勝年法務大臣に対する不信任決議案が、与党の自民・公明などの反対で否決されたと報じるテレビニュースを見た。採決の前の反対討論で自民党の議員が、「金田大臣は法案の責任者として、真摯に国会審議に臨み、強い責任感を持って職務を遂行しており…」と真面目な顔で声を張り上げる。

 共謀罪の審議で、金田法相が答弁をする場面をテレビで見た方は、「この人、大丈夫?」と感じたはずである。それほどの無能丸出し。「不真面目に審議に臨み、無責任極まりなく、職務を遂行していない」大臣である。政治家というものが、どれほどデタラメか、嘘つきか、この反対討論を聞いて改めて確信した。

 金田法相や安倍総理が「一般市民が共謀罪に問われることはない」と繰り返し言い募るのは、実はその逆だ、ということだ。国民は監視され、いつ犯罪者にされるか分からない、恐怖の時代が始まる。本当に笑ってる場合ではないのだ。

 読者から電話があった。九日号の小欄で、市の公用車に企業の広告を掲載することに違和感がある、と書いた。その違和感に共鳴すると言いつつ、次のように話した。

 ――同じ九日号の紙面に、旭川市が下水道を整備した土地の所有者から受益者負担として徴収すべきお金を徴収できなかった額が、過去五年間で八千五百万円もあり、すでに時効になっている、という記事が載っていた。この下水道の受益者負担金は、土地の所有者がそこに住んでいなくても、面積に応じて納めなければならないそうだ。ということは、私も二十五年ほど前に土地を買って家を建てたときに払っていることになる。

 

(工藤 稔)

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