日常的にメールのやり取りをする同世代の友人からの最新の便り。

 ――このところ何をしても、失態続きの安倍・自公政権ですが、なぜ一定程度の支持率より落ちないのでしょうね。貴兄もよく書いていますが、ほんとうに不思議です。


 河合夫妻の選挙違反事件だけをとってみても、安倍自らの異常とも思われる諸々の肩入れ(一億五千万円だもんね)した責任を相変わらず口先だけで、まったくとろうとしない。

 コロナ対策もしかり。それでどうして、あれだけの支持率を保てるのでしょうかね。世界の七不思議がひとつ増えそうですよね。

 世が世であれば、もう何人も首相が代わっていても不思議でない状況が続いているのに。

 安倍にかわる「人物」がいないから、というのが支持するおおかたの理由のようですが、なんだかなあ。自分たちが政治を変える主人公だという意識がなさすぎですよ。

 立憲も国民も、合流がどうだのと、今の、この時期にゴタクタしている場合ではないだろうになあ。安倍政権の与党の連中に、足下を、見られ切ってるということでしょうな。安心しきって、やりたい放題だもんなあ。 

 やはり、きちんとした行動理念を持たず、行き当たりばったりで右往左往する集団は、そもそもの「大義」ではなくて、そのときどきの損得勘定で離合集散を繰り返して、ややもすれば自壊していってしまうのでしょうかね。なんとも情けないです。

 それでも、とにかく、当面の目標で、まとまって立ち向かわなくては到底敵わないのにね。では、また!(引用終わり)

 新型コロナウイルスの国内感染者の数が、緊急事態宣言下を超えて、過去最多を記録したその日、政府の観光支援策「GO TOトラベルキャンペーン」がスタートした。この緊急時に、安倍首相は国民に向かって何のメッセージも発信しない。国会の閉会中審査への出席も拒否し続ける。小欄でも書いたが、安倍首相が最後に記者会見を開いたのは、通常国会を無理やり閉じた翌日の六月十八日だ。以来、だんまり。その一方で、極右の雑誌『Hanada』のインタビューには一時間も付き合って、見え見えのヨイショをしてもらって悦にいる。私たち国民は、いつまでこんな男をこの国一番の権力者にしておくのだろう。枕はここまで。

 旭川で約三カ月ぶりに新型コロナウイルスの感染者が確認されたと公表された翌日の二十二日、友人の会社社長から電話があった。緊迫感あふれる大きな声で、「あの刑務官が三・六街に来ていたかどうか、確認できないのか」と問う。「報道では、彼は四日に札幌のススキノで飲食しているが、経過からするとそこで感染した可能性は低いらしい。とすれば、旭川のどこかで、誰かから感染したということになる。これは、やばいぞ。三・六でうつされたとなれば、せっかく活気を取り戻しつつあるのに、また三・六街に出るなー、となるじゃないか」と。

 電話の主の仕事は建設業である。今のところ、「コロナ禍」の影響をさほど受けていない数少ない業界だ。それだけに防衛意識は半端ではない。彼の会社の広くない会議室の机の上には、プラスチックの仕切り板が設置され、食べ歩き、飲み歩きが趣味の彼が、ここ四カ月はほとんど街に出ていないと言う。

(工藤 稔)

(全文は本紙または電子版でご覧ください。)

●お申込みはこちらから購読お申込み

●電子版の購読は新聞オンライン.COM

ご意見・ご感想お待ちしております。