劇団四季のミュージカル「エビータ」の旭川公演が十月五日、旭川市民文化会館大ホールで上演されます。前売りチケットは、市内各プレイガイドで発売中です。

同作品は、「キャッツ」「オペラ座の怪人」の作曲家、アンドリュー・ロイド・ウェバーと、舞台版「美女と野獣」「ライオンキング」の作詞家、ティム・ライスの巨匠二人が音楽を担当。美しい音色が織りなす、壮大なスケールで描かれたミュージカルです。

一九五二年、アルゼンチンの首都・ブエノスアイレスでは、一人の女性の死を悼み、七十万人もの人々が悲しみで町を埋めつくしました。「エビータ」は、同国の元大統領の妻、エバ・ペロンの短くも激しい生涯を描いた物語です。

貧しい私生児として生まれ育ったエバは、女優として成功を収め、さらには軍人である夫を大統領の座にまで押し上げました。やがて、ファーストレディーとして民衆から圧倒的な支持を受けるエバでしたが、金持ちから金を取り立てて貧しい人にばらまく、無理な福祉政策を推し進めたあげくに、経済を破綻させてしまいます。そして、エバ自身にも病魔が忍び寄っていました…。

男性至上主義社会だったアルゼンチンで、女性で初めての指導者的存在となり、聖母として慕われたエバ。貧困から這い上がり、夢を追い求めて純粋に生きた姿は、ミュージカルの舞台を通して、観る人にはかりしれない勇気と力を与えてくれることでしょう。

午後六時開場、六時半開演です。前売りチケットは、市内各プレイガイドで扱っています。SS席八千四百円、S席六千八百二十五円、A席五千二百五十円、B席三千百五十円。未就学児は入場できないため、当日の会場では託児サービスを行います。料金は無料ですが、保険料として一人五百円が必要です。

チケットの電話予約、詳しい問い合わせは、主催者の「旭川ドリームの会」事務局(TEL55―1443)へ。