画像 卸売市場のキョクイチ(中川竹志社長)が十日、旭山動物園に果実入りの氷を贈った。地元企業として、動物園の新たな話題を提供しようと、初めての寄贈。

 贈られた氷は、重さ百三十五キロの角氷、これを三分の一の大きさに切ったもの合わせて十五本と、ターボ氷と呼ばれる、砕いた氷の二十キロ入り十五袋。角氷は一部をくり抜いてリンゴ、バナナ、スイカを入れ、水を入れて再び凍らせ、十日ほどかけて用意した。

 開園前にトラックで園内に運び込まれた氷は、ターボ氷がぺんぎん館、角氷がほっきょくぐま館とさる山、チンパンジーの森に置かれ、一部は開園直後にほっきょくぐま館のプールに投げ入れられた。ホッキョクグマは氷をひっかいたり、叩いたりしながら少しずつリンゴを取り出し、食べるのに成功すると、入園客から歓声があがった。

 家族四人でほっきょくぐま館を見ていた、名古屋市の北平彰彦さん(36)は初の来園。「旭山動物園に行きたいという家族の声に応えて来ました。リンゴを食べる様子がこんなに近くで見られて、迫力ありますね」と話していた。

 氷を製造した旭一コールドセンターの野坂政由常務は「氷の中の果物を食べようとする動物たちの行動が、新たな話題になってくれればと思い、贈らせていただきました」と話していた。