第八回「原爆の絵展」がアッシュアトリウム(一ノ七)で開かれています。原爆の絵を見る会の主催。

 広島の平和祈念資料館には、被爆者たちが原爆の悲劇を後世に伝えたいとの思いで描き残した、約三千点の絵画が保管されています。旭川では毎年、このうち六十点の貸し出しを受け、二〇〇〇年(平成十二年)から展示を続けています。

 多くの作品には、当時の悲惨さを伝える添え書きがあります。「正門の方で二、三歳の子供が水ポンプを押している。腕の皮が剥けて垂れ下がっている」「顔が血だらけ誰か分からず」「赤ちゃんが死んだ母親の胸にしがみついて死んで居りますが母親が先に死んだのも知らずに眼を開けるのを待った事でせう」。

 終戦から六十二年を経たいま、戦争の悲惨さを忘れかけたこの国では、前防衛大臣が「原爆投下はしょうがない」などと発言し、与党幹部からは核兵器容認論までも聞かれます。

 拙くも重いこれらの絵画から、今一度、被爆者の悲しみ・怒りを感じ取り、核兵器廃絶への願いを新たにする必要が、私たちにはあるはずです。

 「原爆の絵展」は十六日まで。午前十時~午後六時。問い合わせは事務局長の永江さん(電話34―0919)へ。