第五十一回上川地区高等学校定時制通信制生徒生活体験発表大会が二十一日、大雪クリスタルホール音楽堂で開かれた=写真。

画像 北海道高等学校長協会上川支部定通部会(部会長・柳澤政利旭商高校長)などの主催。働きながら高校の定時制、通信制で学ぶ生徒が、生活体験を発表することで、生徒間の連帯を深めようと開かれている。今年は市内の旭東、旭北、旭工、旭商の四校から七人、稚内高校から二人の計九人が出場した。

 生徒たちは一人七分の制限時間内で発表した。いじめの体験、目指す職業に就くことを親が許してくれない、次々と病気や事故に見舞われ、それまで通っていた全日制を断念せざるを得なくなったなど、過去の辛い体験を切々と語る発表が相次いだ。

 しかし定時制に通い始めて、クラスメートや先生の温かさに触れ「定時制に行って本当に良かった」、「前向きに生きる気持ちが湧いてきた」と締めくくられるものが多く、発表を終えた生徒に会場から温かい拍手が送られていた。

 審査の結果、「生まれ変わってもこの出会いを」と題して発表した旭商高二年の高田恵理子さんが最優秀賞に輝き、上川地区代表として十月十五日に札幌で開かれる全道大会に出場する。

 また、白河卓也さん(旭北一年)、鷹觜遥さん(旭商四年)の二人が優秀賞に選ばれた。