映画「無名の人―石井筆子の生涯」の特別試写会が十月二日、サン・アザレアホール(五ノ四ときわ市民ホール裏)で開かれます。十月二十七日に行われる本上映に先立って、多くの人にアピールしようと行われる試写会です。

 石井筆子は、江戸時代の末期、一八六一年に肥前の大村玖島(現・長崎県大村市)に生まれました。自らも女性であることの足かせに苦しみながら、女性の人権、女子教育、そして知的障がい者ら、社会的に弱い立場の人のために生涯を捧げた女性です。

 女性解放運動で知られる平塚らいてうより十年以上も前に、封建社会の中で「男女平等」を唱えた石井筆子の生涯は、現代を生きる私たちに何を訴えようとしているのか、考えさせるドキュメンタリー映画です。女優の吉永小百合さんが朗読を担当しています。

 上映は、午後二時半と同七時の二回。宮崎信恵監督も駆けつけ、上映前に挨拶をする予定です。

 主に実行委員を対象にした試写会ですが、一般の方にも開放します。希望する人は、実行委事務局(川端町四ノ十、日本キリスト教会旭川教会内)の千葉さん(電話・FAX54―2837)まで、申し込んでください。