画像 高橋ヒサ子さんの絵画展が、ボーダレスアートギャラリー・ラポラポラ(七ノ六シャンノール緑道)で開かれている。

 高橋さんは一九三七年(昭和十二年)生まれ、剣淵町在住。五十四歳になるまで母親と暮らしていた。授産施設、剣淵北の杜舎に入所してからの五年ほどは、粘土を使った造形に精力的に取り組んだ。

 絵画を描き始めたのは五十七歳の時から。小さい頃から母親の描いた線画で塗り絵をしていたが、その後自分で線画も描くようになり、現在のスタイルへと引き継がれている。

 今展では、日々描き貯めたハガキ大の作品を約六百四十点ほど展示している。モチーフは人形や時計など身の周りの品が多いが、独自に創造したキャラクターや抽象も散見される。

 約九十色の色鉛筆を使ってカラフルに描かれたポップなタッチの作品は、可愛らしくて明るい。施設に入所するまでに多々体験したであろう辛酸を微塵も感じさせない作風が、観る者に高橋さんのたくましさを感じさせて、作品の魅力を後押ししている。

画像 期間中の同ギャラリーでは、高橋さんの直筆作品や、直筆絵ハガキを購入できる。また、高橋さんの絵をデザイン化したストラップ(五百円~)も販売している。

 二十一日まで。正午~午後六時半。月・火曜は休廊。問い合わせはラポラポラ(電話29-3836)へ。