丸井今井旭川店の地下一階にこのほど、北海道産食品の新コーナーがオープンした。同札幌本店が今春、地下街オーロラタウンの一角に開設した道産食品ショップ「きたキッチン」の人気上位アイテムをセレクトして販売している。札幌以外の都市では初めての取り組み。

画像 これまで、北海道産品のコーナーは観光客の土産品や本州方面への贈答品、またはお中元・お歳暮の売り場としての意味合いが強かった。しかし最近は「地産地消」「食の安全」を重視する消費者の動向を背景に、地元道民が自家用に北海道産品を購入するケースが増えている。同コーナーではそうしたニーズに合わせて、改めて道内在住の顧客を意識して品揃えした。

 同店の城崎文世食品ディビジョン長は「このコーナーには、各地域の認知度ナンバーワン食品を集めました。それぞれの品にこだわりや蘊蓄(うんちく)があり、職人的技法で作られたものばかりです」と話している。

 現在同コーナーは、ワゴン二台と冷蔵ショーケース二台で展開中。七飯町の「白いカレー」(四百二十円)や士別の「羊のまちのスープカレー」(千円)、札幌の「飲むトマト酢 北のおみや」(千二百六十円)、余市の「甘エビの燻製」「ニシン姿燻製」などの海産物、また苫小牧の飲料「いちごラムネ 赤いしげき」(百三十六円)の売れ行きが好調だという。

 また、現在人気のプリンの品揃えも充実している。旭川市以外から十一種を集めた。美瑛町の「びえい丘のかおりプリン」(北工房、三百十五円)、池田町の「とろとろプリン」(パパラギ乳業、三百八十八円)などが毎週火・土曜日に入荷する。