およそ五十年前にインド洋上で目撃された大流星群についての講演会が二十一日午後二時から、旭川市科学館で開かれます。

 講師は、同科学館顧問で国立天文台准教授・天文情報センター長の渡部潤一さんです。昨年、冥王星の扱いが主な議題となったプラハでの「国際天文学連合(IAU)総会」では、世界中から選ばれた七人の天文学者で構成する「惑星の定義委員会」のメンバーの一員として活躍しました。日本で最も著名な天文学者の一人です。

 テーマは「幻の流星群を追って」。一九五六年(昭和三十一年)十二月、観測船「宗谷」で南極へ向かっていた日本の第一次南極越冬隊が、インド洋上で目撃したという大流星群について話します。謎に満ちたこの大流星群について、渡部さんら天文学者が五十年を経て解明した事実を、わかりやすく解説する予定です。

 参加無料。定員は百名。小学五年生以上なら誰でも参加できます。申し込み、問い合わせは市科学館(電話31―3186)へ。