画像 旭川大学高校(前田秋一郎校長)で十日、昨年秋から開かれてきた第四期訪問介護員(ホームヘルパー)養成講座二級課程の閉所式と、第五期講座の開所式が開かれた。

 少子高齢化社会で、福祉関係の人材が広く求められる中、同校は四年前からこの講座を開いている。生徒たちは放課後や冬休みを使った座学、旭大女子短大部の施設などを利用して介護器具の使い方などを学ぶ演習を経て、市内の福祉施設でお年寄りの介護などを実習。三年生十人、二年生十四人の二十四人が、この日晴れてホームヘルパー二級の資格を手にした。

 式では前田校長から修了生一人ひとりに修了証書とIDカードが手渡された。前田校長は「この一年の皆さんの苦労が実を結びました。一生の資格なので大事にして大いに活用してください」と修了生をねぎらった。

 修了生を代表して阿部良子さんと工藤沙紀さん(ともに二年)が体験発表。実際に現場を体験して難しさを感じたことや、命や人と人の心のつながりの大切さを感じたといった貴重な体験談に、同席した次回第五期の受講生は、真剣な表情で耳を傾けていた。