画像 花月会館を運営する花月観光(株)(渡部武一社長)が、前身の料理店開業から百周年を迎え十月三十一日、「創業百年を祝う会」が開かれた。

 鉄道が開通し、陸軍第七師団が札幌から旭川への移転を控えた一八九八年(明治三十一年)、花月会館の創業者で渡部社長の祖父・渡部重太郎が秋田県能代市から旭川に移住。一九〇七年(明治四十年)に割烹料理店を開いたのが同館の始まり。現在では旭川を代表する老舗結婚式場、宴会場として市民に親しまれている。

 会では発起人代表の髙丸修・旭川商工会議所会頭が「地場資本でここまで長きに渡って栄えているのは渡部夫妻の才能と努力です」と讃え、節目の年を祝った。

 渡部社長は「三代に渡って御愛顧いただいているお客さんもいます。最近は厳しい経営環境ですが、これからも従業員共々、おいしい料理を作り、真心込めたもてなしに努めてまいります」と謝辞を述べた。会場には西川将人市長はじめ市内の政財界から約百五十人が出席し、節目の年を祝っていた。