水彩画 北海道東海大学旭川校舎で八日、札幌在住の画家・中舘侑子さんを招いてワークショップが開かれた。

 中舘さんは室蘭市生まれ。英国の伝統的な水彩技法を駆使し、自然、生物、人物などをテーマに創作活動を展開、〇二年と〇三年の官製年賀はがき北海道版や、札幌信金などのカレンダーの図柄を担当したり、文化教室講師を務めるなど幅広く活躍している。現在、同大で中舘さんの作品展が開かれているのに合わせて開かれた。

 会場の芸術工学研究館ギャラリーで、中舘さんは集まった学生らを前に、実際に筆を握って色の使い方などを解説。赤、青、黄の三原色をうまく使うとほとんどの色を作ることが出来、黒や白の絵の具は使わず、他の色を組み合わせたり、水をうまく使って表現するなど、自らの技法を説明。鮮やかな筆さばきに感嘆の声を上げる学生も。

 中舘さんと同じ英国の学校で学んだという荒井善則教授は「大学でも絵の授業はありますが、プロの画家の方に直接教えてもらう機会はそうはありません。学生にはいい経験になったと思います」と話していた。

 中舘さんの作品展は同じ会場で十七日まで。英国や自宅近くの北大構内で描いたものなど絵画二十九点、絵手紙約七十点と、旅の思い出を屏風状の紙にしたためた作品が展示されている。午前十時―午後六時。