画像 今年度の第一回「さけゼミナール]が二日、ときわ市民ホールで開かれ、サケの里親たちが飼育方法などを学んだ=写真。

 大雪と石狩の自然を守る会(寺島一男代表)の主催。石狩川にサケを呼び戻そうと、ひと冬の間飼育したサケの稚魚を春に放流する活動は八三年から始まり、今年で二十五回目。地道な活動が実り、二〇〇〇年に溯上の障害になっていた深川市の花園頭首工に魚道が完成してからは、旭川でもサケの溯上が確認されるようになった。

 今年も恵庭市の道立孵化場から二万粒を分けてもらい、一万五千粒は比布町内に設置した魚礁で育て、残り五千粒を里親に育ててもらうことにした。

 ゼミナールでは関口隆嗣・同会事務局長が水や温度の管理などを詳しく説明。人間に適した室温はサケには高すぎるため、車庫や物置など暖房のない場所で、適温とされる八度を保つこと、水槽を洗う際は洗剤を使わないようになど、飼育の要点を説明した。

 サケの卵は今月八日の午前十時から正午までの間、旭岡一丁目の同会事務所(電話51―9972)で配布される。当日都合が悪い場合は事務所に連絡を。