画像 福祉施設に勤務しながら音楽活動を続けているシオンさん(35)のジャズピアノコンサートが七日、神楽市民交流センター木造館で開かれた=写真。

 シオンさん(本名・田中貴志)は七二年十勝管内足寄町生まれ。キース・ジャレットの影響を受けてジャズピアノを始め、高校卒業後は東京、大阪、京都などで研鑚を積み、〇五年から活動拠点を北海道に移した。現在は鷹栖町の柏の里デイサービスセンターに勤務しながら自作曲を中心に音楽活動を続けている。

 コンサートはオリジナル曲の「リバー」で開幕。「風が教えてくれた歌」「アイヌモシリの歌」などの自作曲や「ソーラン節」などを華麗なテクニックで奏で、集まった人たちを魅了した。また、かけつけた施設利用者と手話歌も披露、心温まるコンサートとなった。

 シオンさんは「これだけ素晴らしいホールは札幌や東京にもそうありません。これからもここを拠点に定期的に演奏会を開きたいと思っています」と話していた。