画像 孵化と順調な成育を願って――九日、大雪と石狩の自然を守る会(寺島一男代表)のメンバーらが、比布町の石狩川・栄園橋下流右岸に設置した産卵床に、サケの卵を入れる埋没放流を行った。

 今年は同会と北海道スポーツフィッシングクラブ(藤本靖会長)に加え、石狩川を考え08る会(土佐昌彦会長)のメンバー合わせて約二十人が参加。三団体が持ち寄った二万二千粒余りの卵を放流した。

 放流場所は湧水があって水位が一定しており、稚魚の成長に適した場所。石狩川の水量が減る十月に、守る会のメンバーらが石を並べて産卵床を作り、卵が孵化しやすい環境を整えた。そしてこの日、川底に差したホースを使って参加者が交代で卵を川底に入れた。

 一度川底に入れた卵は成長が確認出来ないため、モニター用として引き上げることが出来るプラスチックケースに入れた卵も合わせて産卵床に入れられた。守る会では孵化の時期までは観察の回数を増やし、成長を見守ることにしている。