画像 聖園中学校(浜本弘之校長)の全校生徒が二十日、生活習慣病予防講座「ストップ・ザ・メタボ」を受講、子どものころから正しい食習慣をつけることの大切さを学んだ。

 同校では九月の学校祭で、保健所の協力を得て生徒と親を対象にミニ健診など健康に関するコーナーを作った。保健所は、増え続けるメタボリック症候群の予防は子どもの頃からの健康教育が必要と、学校での出前講座を企画。全校規模での実施は同校が市内で初めて。

 三年生五十二人の講義では、市保健所の山田晴絵さんら三人が訪れ、脂肪分を取り過ぎると体内や血管にたまり、最悪の場合心筋梗塞に至ることや、旭川では特に若年層男性のメタボ予備軍が、全国平均より多い実態などを話した。

 また、糖尿病の話では、ブドウ糖を分解するインスリンの分泌量は一生で決まっており、若いうちに甘いものを食べ過ぎると、大人になってからインスリンが足りなくなって糖尿病になりやすくなること、失明、腎機能低下、壊疽(えそ)の三大合併症で人工透析や手足の切断などの重症に至るという話に、生徒たちは真剣な表情で聞き入っていた。

 続いて果汁飲料、炭酸飲料、スポーツドリンク、乳製飲料が用意され、百ミリリットル当たりの砂糖の含有量を多い順に当てるクイズに挑戦。生徒たちは順番に飲みながら答えを記入したが、全問正解したのは二人だけ。そして含有量と同量の砂糖を水に溶かして飲み、甘みの強さに驚いた様子。

 香料や炭酸などが入った飲料は、実際の使用量より甘みを感じないという説明に納得していた(クイズの答えは多い方から乳製、炭酸、果汁、スポーツ)。