画像旭川銀座通商店街振興組合(林喜代次理事長)が、スーパーや商店で商品の近くに置かれる広告「POP(ポップ)」を高校生に作ってもらい、出来栄えを競う初の「POP甲子園」を開催。十三日、表彰式が銀ビル(三ノ十五)内の組合事務所で開かれた。

ポップは、その出来具合が客の購買意欲を大きく左右すると言われる。高校生対象のポップコンテストは全国でも珍しく、組合では高校生の斬新な感性を生かそうと応募を呼びかけたところ、旭川商業高校から百五十九点の応募があった。

生徒たちは二月にポップ製作の講習会を受けた後、商店街の店舗で扱っている果物、魚、たいやきといった商品のポップをA4サイズ手書きで作製。商品を選んだ理由などを書いた販促計画書を付けて応募した。

審査の結果、最優秀賞の「金の弁天賞」に島津裕紀奈さん(二年)、優秀賞の「銀の弁天賞」に佐藤大貴さん(一年)、理事長賞に白井優さん(二年)、審査員特別賞に遠藤さやかさん(同)が選ばれ、林理事長から賞状と副賞の図書券、さらに島津さんには、最先端のポップを勉強してほしいという主催者の願いが込められた、札幌までのJR・Sきっぷが贈られた。画像

審査委員長を務めたPOPオリジン(札幌)の沼澤拓也社長は「プロのアーティストでも思いつかない作品もあり、私たちも勉強になりました」と、高校生の発想に感心しながら話していた。入賞、入選作品は実際に売場に置かれ、販売促進に一役買う予定だ。

入賞の「七福神賞」は次の通り(敬称略)。

岩木萌笑、中澤彩子、成田亜矢(以上二年)、山下雅子、佐々木のぞみ、松塚江理奈(以上一年)