img七月二十日に市民文化会館で公演される合唱劇「カネト」の公開練習が十二日、北星公民館で開かれ、子どもを含む約五十人の合唱団が劇の魅力の一端を披露した。

「カネト」はアイヌ記念館の先代館長・川村カ子トさんが若い頃、測量技師として愛知県豊橋と長野県辰野を結ぶ、現在のJR飯田線の建設に活躍した実話に基づいた合唱劇。沿線各地や名古屋での上演に続き、七月には本州での公演で歌ったメンバーを迎え、カ子トさんの故郷・旭川で公演を行う。この日の公開練習は合唱劇「カネト」旭川公演実行委員会(森田茂紀委員長)が、一人でも多くの市民に公演を知ってもらい、参加してほしいと開いた。

作曲者で愛知県在住の藤村記一郎さんも駆けつけ、合唱を指導。藤村さんは「団員も増え、盛り上がってきましたね。成功目指して頑張りましょう」と呼びかけ、カネトの少年時代、陸蒸気(蒸気機関車)の描写、測量技師を目指して夜中に勉強するカネトが、酔った作業員から嫌がらせを受けるなどのシーンをセリフを交えながら歌った。休憩時間には合唱メンバーが見学に来た市民に「楽しいでしょう?」と声をかけながら、参加を呼びかけていた。

合唱劇「カネト」に関する問い合わせは、川村カ子トアイヌ記念館内の事務局(TEL51―2461、FAX52―6518)へ。