img二十五日、スカイマークが千歳―羽田に続き、道内で二番目の路線となる旭川―羽田を就航させた。旭川の始発はこれまでで最も早い午前九時〇五分。運賃も五月末まで一万円という低運賃で、既存航空各社との違いを鮮明にする戦略だ。

この日の始発便搭乗率は九八・三%(百七十七人の定員に百七十四人が搭乗)。伊豆の修善寺温泉まで行くという七十歳代の夫婦は、「スカイマークの就航はチラシ広告で知りました。何といっても運賃の安さが魅力で一度利用してみようと思いました」と話していた。

img同社西久保愼一社長は「初年度は難しいかも知れないが、二年目からは年間四十万人の利用客と搭乗率八〇%をめざす。低運賃はコストを無視したものではない。旭川は旭山動物園の人気ばかりではなく、道北の観光地の玄関口となっており、今後搭乗客の増加が見込まれる。観光シーズンとなる夏期間には増便も検討している」と他社との競争に自信をみせる。

同社では当初、六月からの運賃を一万七千円に設定していたが、この日早速三千円安い一万四千円に値下げすると発表した。競合する航空三社もスカイマークに対抗して低運賃競争に名乗りを上げている。しかし、市内の一部経済人からは「それにしても、現況の搭乗客数から考えると一日十便は多すぎる。搭乗率の低下から就航本数を減らすところが出てくる可能性があるのではないか」と危惧する声も出ている。