旭川出身のクラヴサン(チェンバロ)奏者、土居瑞穂さんらによるヒストリカル楽器の演奏会が七月十八日午後七時から、大雪クリスタルホール音楽堂で開かれます。

ヒストリカル楽器とは、作曲された当時に使われていた楽器を復元したもので、古楽器とも呼ばれます。今コンサートでは、このヒストリカル楽器を用いて、十七~十八世紀のフランス王室などで奏でられ、貴族たちがそれに合わせて踊った華やかな音楽を演奏します。

演奏は、土居瑞穂さんのほか、小池まどかさん(ヴィオロン=バロック・ヴァイオリン)、福沢宏さん(同ヴィオール=ヴィオラ・ダ・ガンバ)。古楽器のアンサンブルで、J・P・ラモーの楽曲を演奏するほか、地元出身の土居さんによるチェンバロ・ソロで、J・デュフリやバッハの楽曲も披露される予定です。

高校(旭西高)までを旭川で過ごした土居さんは、札幌大谷短大でピアノを専攻。旭川と千葉のヤマハ音楽教室で十一年間指導にあたりました。九八年にチェンバロに触れ、翌年から本格的に学ぶため東京芸大に入学しました。卒業後はNHK「FMリサイタル」や東京シティ・フィル、新国立劇場バレエ団などの公演に参加。オーケストラやアンサンブルを通じた音楽活動のほか、東京芸大で教育研究助手も務めています。

土居さんは今公演の聴きどころについて「当時のフランス宮廷を生で知る人は、今の世の中に一人もいない訳ですが、音楽は確実に現代に伝えられてきました。コンサートでは、ルイ十四世や貴族たちが聴いた音楽を直に感じて頂きたいです」と話しています。

チケットは一般二千五百円、学生・シルバー・ハートフルは千五百円。全席自由です。チケット購入、問い合わせはヤマハミュージック北海道旭川店(四ノ八日本生命四条通ビルTEL27―0620)へ。チケットは大雪クリスタルホール売店でも取り扱っています。