img「毎日完売しています」と大好評なのが、一日からJR旭川駅構内の売店にオープンした「立ち食いラーメン」。

立ち食いそばやうどんは多くの駅で見かけることができるが、立ち食いのラーメンは非常に珍しい。

この事業は駅弁販売等を手掛ける旭川駅立売が市内三ノ八・緑橋通りの「あさめし前田本舗」を経営する畠中仁さん(56)の全面的な協力を得て実現した。畠中さんは国内外で高い人気を誇る「山頭火」の創始者として知られ、本格派ラーメンが駅の立ち食いで食べることができるとあって、オープン前から関係者の注目を集めていた。

img旭川駅立売の岩井隆行社長は「当初、ラーメンの具材を用いた『ラーメン弁当』を作ろうと考えたのですが、畠中さんを紹介していただき立ち食いラーメンの話がとんとん拍子に進みました」と語る。岩井さんが一番心配したのは「できあがりまでの時間」だったが、生麺を使ったラーメンが二分余で提供できるシステムをつくることができた。「味は本店のあさめし前田本舗と同じです」と胸を張る。

札幌から出張で来旭したという三十一歳の男性サラリーマンは「駅の立ち食いでラーメンを食べることができるとは思いませんでした。たいへん美味しい」と満足な様子だった。

立ち食いラーメンは駅構内の二番線ホームで販売されており、価格は七百円。五十円の容器代をプラスすれば、電車の中に持ち込むこともできる。現在は限定十五食だが、スタッフが慣れるのに合わせて、徐々に増やしていく予定だという。