img道立旭川高等技術専門学院(輪島隆之学院長、市内緑が丘東三ノ二)で十三日、家具製作の技能オリンピック全国大会の出場をめざす道予選と一、二級の技能検定(主催・北海道職業能力開発協会)がおこなわれた。

技能五輪の道予選には将来、世界レベルとなっている旭川家具の中核を担うことが期待される二十三歳以下の現役の家具職人に混じって、同学院の造形デザイン科二年生の女子学生一人を含む十二人が出場。一、二級の検定者を含めると三十五人が腕を競った。

予選は午前八時にスタートし、昼休みをはさみ午後二時三十分までの五時間三十分以内に課題の作品を製作しなければならない。会場は鋸(のこ)や鑿(のみ)、鉋(かんな)などを使う音だけが響く静寂の中で、競技者は黙々と課題をこなしていた。

首席検定官の桑原義彦さん(匠工芸社長)は「作品のできばえはもちろんですが、製作態度や手順などすべてが審査の対象となります」と話す。最近の傾向は、若い職人と女性の出場が多くなって来ているのが特長という。

五輪出場者は現在、主催した北海道職業能力開発協会から中央職業能力開発協会へ五人が推薦(うち二人が同学院学生)されており、八月末までに出場者が決定する予定。全国大会は千葉県幕張メッセで。勝ち抜くとカナダのカルガリーで来年九月におこなわれる国際大会に臨むことになる。