img「ラーメンを食べながら寿司をつまむ、そんな店づくりが長年の念願でした」と語るのは、全国に「らーめん山頭火」を展開する畠中仁会長(57)。

実業高校に向かう坂のたもと、春光七ノ九に十日、隣合ってオープンした回転寿司の「魚がし太助」と「らーめん山頭火」は、出入り口は別だが、店内はのれん一つで仕切られているだけ。山頭火のカウンターに座ってラーメンを注文し、太助から寿司を取り寄せることも、逆に、太助のゆったりした座敷に家族やグループで陣取って、寿司をつまみながらラーメンを注文することもできる。

両店のオーナーは、精肉業としての経験とメリットを生かし、焼肉店「カルビ1ばん」やラーメン村に「山頭火」、イオンショッピングセンター内にラーメン店「えぞ梟(ふくろう)」を展開する蔦井義美社長(59)。畠中会長との交遊の中で生まれた“夢のコラボ店”だ。

太助の店内は、カウンター席十五、六人がけのボックス席が三、四人用の小上りが四、十人が座れる座敷テーブルが二という、ゆったりとしたスペース。寿司は、一皿百二十四円から、三百七十八円まで。山頭火のチャーシューを使った新作にぎりなども楽しめる。生ビールは三百七十八円、ソフトドリンクは飲み放題で百二十六円という安さ。

山頭火では、しお、みそ、しょうゆ、辛みそといった定番のラーメンのほか、畠中会長が開発した「ねぎめし」「鮭イクラごはん」などのメニューもそろっている。

オープンを記念して十五日、おろしたての生まぐろを提供。山頭火では十五、十六、十七の三日間、先着百人に、次回ラーメン一杯無料券をプレゼントする。

営業時間は午前十一時から午後九時。年中無休。問い合わせは山頭火・春光店(TEL59―0733)へ。