img屋根から張り出した雪庇をワイヤーで切り落とす「スノーカットマン」が、冬支度の一般家庭やマンション、企業などの注目を集めている。女性や子ども、お年寄りが簡単に操作できることや屋根に登る危険性がなくランニングコストがかからないことなどが人気の理由だ。

開発したのは、旭川市春光五ノ八に本社を置く、総合建設業・大丸建設(田中英俊社長)。〇一年(平成十三年)に開発し、〇五年十月七日に特許を取得。今月九日までに、札幌四軒、旭川五十五軒、深川三軒、当麻一軒、倶知安二軒の一般住宅やマンション、銀行の店舗などに設置している。

スノーカットマンは、長さ約一メートルの鉄製の支柱を庇(ひさし)の両端に取り付け、強化プラスチックで覆われた縦の切断用ワイヤーを支柱間の上下二本の横ワイヤーと滑車で左右に動かし、屋根からせり出した雪を切り落とす仕組み。地上に垂れ下がったワイヤーを手で引くだけで、支柱内の切断用ワイヤーがスルスルと動き出す。手動操作のため維持費はかからない。

田中社長は「雪を落とす作業中にけがをした人の話を多く聞いていたので、安全対策になればとスノーカットマンを開発しました。悩みを抱えている人は気軽に相談してほしい」と話している。

設置工事費などの問い合わせは、同社(TEL51―0020)へ。見積もりは無料。