img自分の子どもは、通っている幼稚園で、どんな給食を食べているの?――。大谷さくら幼稚園(宮下通二、澤田秀丸園長、園児数八十三名)で二十二日、園児の父母を対象に給食の試食会が行われた。

同園父母の会(春田諭美会長)の主催。同会では毎年一回、父母研修会を開き様々なテーマで学んでいる。今年は「我が子が食べている給食はどんな内容なのか」を知るとともに、食育について学ぼうと企画した。

同園に給食を届けているのは、給食宅配事業者のフレアサービス(東光七の一、西村達一郎社長)。試食会に先立って、同社の栄養士、鈴木正子さんが食育に関する講演を行った。

imgこの日の給食メニューは、しらすごはん、煮込みハンバーグ、さつまいもグラッセ、ミカンの四品。参加した三十九人の母親たちも同じメニューを同じ量だけ試食した。

参加した親たちは給食の内容について「想像していたよりも美味しい」「普段食べさせている食事より塩気が薄く、物足りなく感じるが、健康には良さそう。うちは塩分を摂り過ぎかも」などと話していた。「量が少ないのではないか」という声に対して「うちの子には多いと思う」と、相反する意見も聞かれた。ある参加者は「年少と年長では食べる量も違う。その辺の工夫があると良いのでは」と話した。

今回の試食会には全園児の母親の約半数が参加した。「子どもの給食内容を知る意味で、毎春の早い時期に新園児の親を対象に開いてはどうか」という意見も出されていた。

フレアサービスの西村社長は、この試食会について「学校給食については顧客から様々な要望があるが、食育という視点は父母と我々事業者で共通するものだ。今後も両者が連携して、お互いが満足できるサービスを提供していきたい」とし、今後もこうした会の開催依頼があれば積極的に応じたい、と話した。