img手術用のガウンやマスクなどを中心に、食品加工、精密機器、薬品工場などの現場で使用するキャップやマスクなどの不織布製品大手の日本メディカルプロダクツ(本社・市内豊岡二ノ四、山本倫生社長)が上川管内東川町に減菌センターの新工場を建設した。これで同社の工場数は海外も合わせ、合計九工場となった。

十月三十日には関係者三十人ほどが出席し、竣工式がおこなわれた。同社は東川町北町に約四万三千四百平方メートルの土地を購入、その一角に建物面積約二千平方メートルの鉄骨造平屋建ての工場を建設した。総工費は二億四千万円。

img同工場では主に手術で使用するガウンやオイフ(掛け布)などを滅菌する。同社によると、豊岡地区の工場でおこなわれている滅菌工程を補強するため、オイフを一度に五千枚処理することができる二十立方メートルの滅菌器を一台設置し、これまでと比べて同社全体の処理能力が四〇%もアップした。来年一、二月には現在、豊岡地区の工場に設置されている十五立方メートルの滅菌器二台を同工場に移設する計画。さらに二十立方メートルの滅菌器五台を新たに導入し、計八台が稼働することになっている。

将来的には、不織布製品の最終工程である滅菌を同工場に集約する予定だという。医療用不織布製品は前年比一〇%ほどの伸びを示しており、増産に合わせた体制づくりを整えた格好だ。

竣工式で山本社長は「これからも、真面目に安全な製品の生産に努めていきたい。今後、工場を暫時拡張し、それとともにわが社が発展するよう努力する」と決意を語った。

同社の今期の売上高は約六十四億円。平成二十五年には百億円を目指すとしている。