img宮川達二さんの詩と書とペン画の作品展「透過光」展が茶房ギャラリー「北の森」(豊岡一ノ二桜井ビル一階)で開かれている。

宮川さんは一九五一年(昭和二十六年)、富良野市生まれ。父親の転勤で中学から高校生の時代を旭川で過ごし、東京の大学を卒業後、首都圏で仕事をしていたが二〇〇〇年、旭川に戻り、書道・学習塾を経営する傍ら、書や写真などの創作活動を続けている。

同ギャラリーでの個展は、〇五年、〇七年につづき、三回目。過去二回は、写真や書の作品が中心だったが、今展は書と明治・大正期の旭川の町並みや建物をペン画で表現した風景画のコラボレーションなど約三十点を出展している。

宮川さんは旭川東高時代に恩師らの影響で、旭川ゆかりの詩人小熊秀雄の作品と出会い、以来、小熊の人と作品に傾倒して来た。市井の小熊研究者でもあり、小熊秀雄賞市民実行委員会の運営委員のメンバーの一人。

純情の同志生みしこの街よ 今野大力はいま世にあらず

この小熊秀雄の作品には「昭和二年、四条師団道路以北の展望」と題されたペン画が添えられている。

ほかに、石川啄木や井上靖、宮沢賢治らの歌や詩と古き旭川の風景を組み合わせた作品も。十七日まで(午前十時~午後六時、十一・十二日はお休み)。

問い合わせは(TEL39―2733)茶房ギャラリー「北の森」へ。