imgフィリピンの少数民族、マンギャン族の子どもたちを撮影した写真展が、こども冨貴堂(七条買物公園)で開かれています。

市内で活動する版画家の末武英一さんが一九七二年、海外協力隊による調査団のメンバーとしてフィリピンの小さな島の一つ、オリエンタルミンドロ島のマンサライという村を訪れた時に撮影した写真の一部、二十五点を展示しています。

マンギャン族は深い森の奥で、ツリーハウス(木の上に作った住居)などに住み、自給自足の生活をしている少数民族。末武さんは、彼らが作る織物やビーズ細工などの民族工芸を調べる傍ら、その様子を十六ミリフィルムや写真に収めました。今回は、その中から子ども写した写真を中心に展示しています。

「二週間滞在する予定だったのですが、洪水のため三日間しか村に留まれませんでした。三十七年後のいま、マンギャン族の人たちがどうなっているか、足を運びたいと思っていますが、果たせないでいます」と末武さんは話しています。

二十八日まで。入場無料。