img二〇〇四年(平成十六年)まで三十三年間、三十九号を発行してきた『北海道女性史研究』。発行責任者の高橋三枝子さん(86)の病気療養のため三年余り休刊していたが、昨年五月の特集号No.1に続き、今年一月、No.2が発刊された。

高橋さんは「体調もだいぶ良くなったことと、この間社会が予想もしなかった速さで悪化してきており、なんとも我慢できない気持ちから、再発刊を決意しました。皆さんに相談したところ、誰もが同じ思いだったようで、原稿を書いて届けてくれました」と語る。

imgNo.1は「このままでいいのか いまの日本―戦争はなし崩しに始まり拡大していく―」、No.2では「家族、生と死、尊厳死―九条の旗破るるとも竿は放さず―」を特集している。

北海道女性史研究会の会員は現在二十五人ほどだが、二つの特集号には会員以外からも、遠く沖縄や韓国から原稿が寄せられている。自身が体験した戦争の悲惨さ、沖縄の置かれている現状、憲法を守る固い決意、現状の日本を憂う心情、労働者が置かれている厳しい状況等々が、切々と読む者の心に沁み込んでくる。

『北海道女性史研究』特集号の購入を希望する人は、ハガキか電話で申し込むこと。定価千三百円(送料無料)。申し込みは、旭川市東光十五ノ二 北海道女性史研究会 高橋三枝子宛(TEL0166―32―0664)まで。