img二人の間を行き交ったハガキが一つの作品を生みだすアート“往来葉書”の考案者、造形作家の小林重予さんを講師に十四日、ワークショップが彫刻美術館(春光五ノ七)で開かれた。同館で開催中の「Bon voyage!アートの旅」展にあわせて行われた。

展示作品の一つ山本正道さんの「秋」という彫刻を見た後、その作品を題材に大学生から七十代までの十八人の参加者は、小林さんへ送るハガキに、思い思いの絵やコラージュを施した。

小林さんが準備した、海外のお菓子や煙草のパッケージ、使用済みの切手など、目移りしてしまう豊富なコラージュの材料を目の前に、夢中になって作品作りをする参加者。年齢やセンス、個々の彫刻への印象で面白いほど様々な作品が出来上がった。

img参加した中田睦子さん(74)は、「なにもかもが初体験。 この歳で初体験が沢山あってうれしいわ。小林さんからの返事も楽しみ」と話す。

後日、小林さんが届いたハガキに絵などを加えて返信し、往来葉書が完成する。出来上がった作品は、会期中に館内で展示することになっている。