彫刻家・砂澤ビッキ(一九三一―一九八九)の作品や資料を整理・展示し、その足跡を後世に伝えようと、市民有志によって旭川ビッキの会(井内敏樹会長)が設立され、七日午後一時半から、道立旭川美術館で、初めての総会が開かれる。

旭川生まれのビッキは、土産物の木彫から出発し、二十歳代になると絵画や彫刻の作品を発表し始めた。七八年(昭和五十三年)に音威子府村筬島(おさしま)の廃校にアトリエを構え、スケールの大きな抽象の作品や「午前三時の玩具」に代表される繊細な木彫作品を精力的に制作した。アイヌ民族の血を引き、本名は恒雄(ひさお)。ビッキはアイヌ語でカエルの意味で、少年時代からの愛称。

総会の後、二時半からは講演会が開かれる。講師は、音威子府村で生前のビッキを支え続け、現在はビッキのアトリエ跡に開館した「エコミュージアムおさしまセンターBIKKYアトリエ3モア」の館長を務める河上實さんが「ビッキさんの話」と題して講演する。入場料は無料。

ビッキの会と講演会についての問い合わせは、末武さん(TEL090―2071―8275)へ。