img造形作家の小林重予さんと、詩人の岡田哲也さんによる、詩の朗読と語りの会が二十日、こども冨貴堂二階(七条買物公園)で開かれた。

札幌在住の小林さんが考案した、二人の間で一枚の葉書が行き交い共同作業を楽しむ郵便アート「往来葉書」を、鹿児島在住の岡田さんと始めたのが、〇七年(平成十九年)の節分。一年間で交わした五十五通の葉書をまとめた作品集「鬼のいる庭」(海鳥社・二千三百十円)の出版を記念して開かれた。

小林さんのエキゾチックでカラフルなコラージュや絵を表現した葉書に、岡田さんが植物や季節、男と女を題材にした詩を添えて一つの作品が出来る(作品は二十面を参照)。

小林さんは、自分が投函したときの作品が思い起こせないぐらい、新たに書き込まれた言葉によって作品が変化を遂げる面白さを語った。

その後、岡田さんが自身の詩を朗読、解説し、約五十人の参加者は目を閉じて思い思いの情景を楽しんでいた。

同店一階では往来葉書の展示を三十日まで行っている。問い合わせは、こども冨貴堂(TEL25―3169)へ。