img市民実行委員会(松田忠男会長)が運営する第四十二回小熊秀雄賞の最終選考委員会が四日午後、旅館「扇松園」(高砂台三)で行われ、東京・日野市の浜江順子さんの詩集「飛行する沈黙」(思潮社)を選んだ。

選考委員は、辻井喬(詩人・作家)、工藤正廣(ロシア文学者・元北大教授)、石本裕之(詩人・旭川高専教授)、藤井忠行(造形作家)の四氏。

img浜江さんは「母の父は戦前、樺太の大泊で馬具の製造・販売をしており、小熊秀雄が樺太に渡ったことと重なり、大変うれしく思います」と受賞の喜びを語った。

浜江さんには、正賞の詩人の椅子(板津邦夫デザイン、カンディハウス製作)と副賞三十万円が贈られる。

贈呈式は五月十六日、市内の花月会館で午後三時から開かれる。