img早春の野の花の「お花見」カタクリフォーラムが二十五、二十六日の両日、扇松園(高砂台三)と、突哨山で開かれる。今年は、毎春、日本各地のカタクリ群生地を会場に継続して開かれている「全国カタクリサミット」、そして北見市端野町の「たんのカタクリと森の会」との三者共催。例年のフォーラムをバージョンアップして、身近な自然について学び、春の野の花を楽しむ集いとなる。

カタクリフォーラムは、突哨山にゴルフ場の建設計画が浮上したことをきっかけに、有志による「カタクリ楽団」(堀川真団長)が主催して一九九三年にスタート、今年で十七回目になる。

また、カタクリサミットは、カタクリの研究で知られる河野昭一・京都大学名誉教授が〇三年(平成十五年)、春植物の保全を目的に新潟県安塚町で第一回のサミットを開催し、その後、秋田県錦町、岩手県湯田町、長野県白馬村、北海道様似町、そして昨年は福島県三島町と、その地の自然愛好グループなどに引き継がれて開催されてきた。

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一日目の四月二十五日は、和風旅館・扇松園を会場に、「北海道の“里山”を考える」をテーマに講演とパネルディスカッション。午後一時から、河野さんが「日本の春植物 その自然史と価値」と題して、また空知管内栗山町で活動している高橋愼さんが「北海道での里山づくりを目指して」と題して、それぞれ基調講演を行う。

午後三時からのパネルディスカッションのパネラーは、突哨山の麓の農家・黒川博義さん、もりねっと北海道の陣内雄さん、こども冨貴堂の土井美千代さん、岩手県西我賀町カタクリの会の瀬川強さんと、基調講演のお二人。カタクリ楽団の堀川団長と出羽寛・突哨山と身近な自然を考える会代表がコーディネーターを務める。

交流会は午後五時半から。地元の素材を大切にする扇松園の料理を楽しみながら、全国各地からの参加者と交流を深める。参加費は、三千八百円。

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二日目の二十六日は、カタクリ広場(東鷹栖三線二十号、旭川刑務所に隣接)をメイン会場に、午前十時からスタート。自然散策ガイドが同行する「野歩き」、ワークショップ「突哨山でトントンギコギコ」、「斧を使ってまき割り体験」、「フリーマーケット」、「地元産ホーレンソウの販売」などなど、盛りだくさんの内容だ。

二日間参加する人は千円。二十六日のみの人は五百円。絵本作家の堀川真さん制作のカタクリのバッジがチケットの代わりになる。

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北見市端野町のカタクリを観察する「端野カタクリツアー」は二十六日夜と二十七日に、同町で開かれる。端野町行きのバスが二十六日午後零時半、カタクリ広場から出発する。詳しくは、たんのカタクリと森の会の竹林さん(TEL0157―56―3317)へ。