img市内在住の漆作家、堀内亜理子さん(33)の作品展「halico うるしのおはし」が、といるギャラリー(永山町六、コサイン内)で開催中だ。

堀内さんは旭北高を卒業後、秋田公立美術工芸短大に進んだ。漆器の専攻科を含めて三年間学んだ後、岩手県の公設研修所・安代町漆器センターでさらに二年間、塗りを学んだ。

今展のメインにしたのは箸。「箸は、先端三センチの形状によって、向く料理が違ってきます。角張っていると麺類が食べやすく、細いと魚の骨を取るのに便利です。納豆ごはんなんかは、箸が細過ぎると掬(すく)えなかったりします」。箸の後ろ側がやや細くなった「利休箸」や、楕円形の箸など、一風変わった箸も展示している。千六百八十円から。

img箸のほかに目を引いたのが弁当箱=写真上の棚。コンパクトサイズの辞書ほどの大きさで、通勤カバンに収まる。昨年、日経新聞の日曜版で紹介されたところ、全国の男性諸氏から注文が舞い込んだという。三段重ね一万五千七百五十円、二段重ね一万二千六百円。

堀内さんが今展の会場「といるギャラリー」で展示を行うのは初めて。重厚さを感じさせる漆器は一見、軽やかな印象のコサイン家具とは釣り合わないように思えるが、さにあらず。二つが見せる調和は驚くほど。堀内さんも「明るい感じのする新しい見せ方が出来ている」と、といるギャラリーでつかんだ新たな手応えを喜んでいる。

三十日までの予定だったが、好評のため五月十六日まで期間を延長した。午前十時~午後五時。日祝はお休み。土曜は不定休のため電話で確認を。問い合わせはコサイン(TEL47―0100)へ。