画家・立体作家、板谷諭使さん市内在住の画家・立体作家、板谷諭使さんの個展が、ピカソ画廊(三ノ一 額縁のピカソ二階)で開かれている。

板谷さんは旭川東栄高の美術教諭。一九六一年(昭和三十六年)に苫小牧で生まれた。旭川西高から道教育大旭川校に進み、在学中の八二年(同五十七年)に純生展協会賞を受賞。九二年(平成四年)には全道展協会賞を受賞している。

今展では、今年描いた七作品を含む絵画十六点と、新作の立体(紙粘土)三点を展示している。

「森に棲む」「流れる森」といった一連の新作は、アトリエに近い嵐山の森からインスピレーションを得た。やわらかさ、安らぎ、優しさを表現するとともに、空を描くことで広々としたイメージも表わした。人物、動物とも架空のもので、モデルはない。

作品「水の音」九七年~〇〇年の絵画六点も展示。作品「水の音」に代表される高い描写力は、鑑賞者の目を引きつける。「水の音」など三点は、油性と水性の成分を混濁させた絵の具を用いるテンペラで描いている。

十五日まで。午前十時~午後六時。問い合わせはピカソ画廊(TEL26―0077)へ。