ふみ子の海昭和初期の新潟を舞台に、貧しさゆえにその瞳から光を奪われた少女が、向学心に燃えながらも、厳しい按摩の修行に耐えながら懸命に生きていく姿を描いた映画「ふみ子の海」(近藤明男監督)の上映会が三十一日、市公会堂で行われる。

映画は、新潟県の高田盲学校で視覚障害者の教育に生涯を捧げた粟津キヨさんの実話をもとに制作された。盲目の少女、ふみ子の按摩の師匠役を演じた高橋恵子が毎日映画コンクール・助演女優賞を受賞している。

上映は午前十時半、午後二時、午後六時の三回。各回上映終了後、高橋恵子さんと近藤監督のトークショーを予定している。

前売りチケットは千円(当日千五百円)。冨貴堂各店、こども冨貴堂、旭川市民劇場、旭川青年大学などのほか、あさひかわ新聞でも扱っている。