サブプライムローンに端を発した世界的不況で、国内でも自動車や家電産業などでは非正規労働者などの解雇が社会問題となりました。昨年の暮れには、解雇された労働者を受け入れる「年越し派遣村」が東京・日比谷公園につくられ、住むところを失った多くの人たちがここで年を越しました。

その村長を務めた湯浅誠さんが十四日、勤労者福祉会館(六ノ四)でおこなわれる第四十三回道北母親大会で「生まれてきてよかったと思える社会を」と題して講演します。

湯浅さんは一九六九年生まれ。東大卒。NPO法人・自立生活サポートセンターもやい事務局長、反貧困ネットワーク事務局長などを務め、現代日本の貧困問題を現場から訴え続けています。

母親大会は一九五四年にアメリカがビキニ環礁でおこなった水爆実験で、第五福竜丸が被爆し船長の久保山愛吉さんが死亡したことをきっかけに、子どもたちを核戦争から守ろうと始まりました。以来、毎年大会を開催しており、同じ日にときわ市民ホール(五ノ四)で午前十時から、「子どもの貧困問題」「食とアレルギーの関わり」「どうなる社会保障」など、五つの分科会もおこなわれます。

講演会は午後一時から。参加費は資料代として八百円。母親大会実行委員会では「男性も学生も気軽に参加して下さい」と呼びかけています。詳しくは事務局(TEL26―2949)まで。