下川町を流れるサンル川で二十日、溯上してきたサクラマスの産卵を見る観察会が開かれます。同町の住民でつくる下川自然を考える会(千葉永二会長)の主催。

秋のサンル川では、天塩川の河口から約百七十キロメートルの距離を五カ月もの時間をかけて、身体を真っ赤な婚姻色に染めながらのぼって来たサクラマスが産卵する姿を間近に見ることができます。こうした川は、全国的に見てもまれです。

この川で、国土交通省北海道開発局がダム建設を進めていることから、地元の住民や道内の自然保護団体が、自然豊かな清流を守ろうと運動を続けています。この観察会も、その運動の一環として開かれます。

当日は午後零時半に、下川町共栄町のにぎわい広場から、貸し切りバスでサンル川の観察ポイントに向けて出発。サクラマスが産卵する光景や開発局がダムに設置するための実験施設として建設した魚道の見学、川に生息する絶滅危惧種のカワシンジュガイも観察する予定です。

参加費は五百円。定員は五十人。汚れてもいい服装、長靴、雨具を用意すること。

旭川からバスを運行します。午前十時に旭川市役所第二庁舎側を出発、同五分にJR旭川駅エスタ前を経由して、下川町に向かいます。午後六時半に、旭川に帰着。

参加申し込みは十三日までに、下川自然を考える会の早田さん(090―8374―5004)か、サンル川を守る会の橋本さん(080―3266―2997)まで。