金融庁・井藤氏が講演 140人が聴講元旭川東税務署長で旭川観光大使を務める金融庁総務企画局保険企画室長の井藤英樹さんの「グローバル経済下における日本の進路」と題した講演会が八月二十九日、旭川グランドホテルで開かれた。会社経営者らでつくるグローアップ倶楽部の主催。

百四十人ほどの若手経済人や市幹部などが参加、メモを取りながら井藤さんの話に聞き入った。

井藤さんは、今後日本に居住する外国人の数が増えることが予想され、その中でもアジア人の数が多なり、国際化がますます進むと予測。日本の経済不況の原因とも指摘される海外への貿易依存度は言われるほど高くないものの、輸出割合が高かった自動車・家電製品・工作機械などが落ち込んだことが大きく影響している。その影響を最小限にとどめるには、海外の経済変化をとらえる冷静な分析が求められる。だが、自動車や半導体などの分野で、高い技術を持っている日本は技術力で勝負するべき、などと語った。