ドキュメンタリー映画「花はどこへいった」の上映会が十月二十三日午後六時半から、市公会堂で行われる。上映実行委員会の主催。

監督・坂田雅子氏は、フォトジャーナリストだった米国人の夫を肝臓がんで亡くす。友人はその原因を、米軍兵士として送られたベトナムの戦場で浴びた枯葉剤ではないかと示唆する。ベトナムで坂田氏が目にしたのは、戦後三十余年を経てなお、ダイオキシンを含んだ枯葉剤が、がんや生まれながらの障害を起こさせているという現実だった。

映画は亡夫への鎮魂にとどまらず、受難を引き受けたベトナムの人々の家族愛、平和への思いを描きながら、戦争や枯葉剤被害の実態に迫る。当日は坂田氏が来場し、上映後にトークショーを行う。

チケットは一般前売り千円(当日千三百円)、学生八百円(当日のみ)。冨貴堂各店、こども冨貴堂、旭川市民劇場、旭川青年大学などで扱っている。問い合わせは野獄さん(TEL60―1616)へ。